“Home of Alvar Aalto” Alvar Aalto 1936
学生のとき、建築の勉強をしにフィンランドに1年間留学していたことがあります。
その時に何度も訪れたお気に入りの住宅が、フィンランドの建築家・アアルトの自邸です。
ヘルシンキ市内の住宅街にひっそりと建っています。
庭からの眺め。最初に訪れたのは10月でした。
リビング
見所はいろいろとあるのですが、階段の木製の手すりがえらく気に入っています。
この手すり、見た目の期待を裏切らず、とても滑らかなさわり心地をしています。
手すりを支える部材もとても愛らしい形。長年使い込まれた風合いを醸し出しています。
白い壁にすっと伸びる佇まいもとてもきれい。
わがままを言えば、壁との間隔があと少し広ければ、より握りやすいのですが。
とてもいい。
こんな手すりが家にあったら、毎日階段を上るのが楽しくなりそうです。
毎日通る階段だからこそ、上り下りするたびにうきうきする、
それが何十年と積み重なったら人生何倍も楽しくなるだろうなぁと思います。
それはさすがに言い過ぎかもしれませんが(笑)
普段手すりなんてあんまり意識しないだろうけど、
無意識のうちに心を豊かにするであろう手すり。
案外、住宅のこういう細かい部分が、
目立たないけど住むひとをしっかり幸せにしているのかなーと思っています。
住所:Riihitie 20, 00330 Helsinki Finland
トラムの4もしくは4Tに乗り「laajalahden aukio」駅下車、徒歩3〜4分。ヘルシンキ中心部からだと約30分くらいです。
ガイドツアーにて見学可能です。時間は火曜から日曜の13,14,15,16時の4回。その時間に玄関前に行けば、ガイドさんが出迎えてくれます。
ツアーの細かい時間は季節によって違うので、詳しくはアアルト財団のページへどうぞ。
写真は夏のリビング。フィンランドおすすめの季節は、やはり夏です。